日高川町立美山中学校が“学びの丘”で授業
10月5日、日高川町立美山中学校が、カリキュラム開発推進事業に係る第二回モデル授業を実施しました。この日、3年生の生徒12名が当センター学びの丘を訪問しました。
美山中学校では選択理科で、「たい積岩と化石」について発展的な内容を学習しています。今回の授業では、日高川の河原で採集したチャート(ケイ質生物の遺体が堆積してできたケイ酸SiO2を主成分とする岩石)を試料としました。 まず、生物実験室でチャートの特徴について復習したあと、あらかじめフッ化水素酸に浸して溶かしたチャートの表面や溶液の沈殿物を光学顕微鏡で観察しました。顕微鏡下では、様々な形の微化石(放散虫の化石)がみられ、それを取り出す細かい作業に、皆真剣に取り組みました。 |
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次に、電子顕微鏡室に移動し、取り出した微化石を走査型電子顕微鏡を使って、表面構造をさらに拡大して観察しました。生徒たちは、光学顕微鏡では観察できなかった化石表面の緻密な構造に、興味深い眼差しで見入っていました。 観察終了後、再び生物実験室に戻り、地層の年代によって化石の形状が異なることや採集地(美山地域)がかつてどのような環境であったかなどについて、意見を出し合い考察しました。 |
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放散虫の化石 |
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